法的リスクマネジメント講座のご報告

〜介護を行う上で知っておくとタメになる法的知識とは〜
「弁護士から学ぶ法的リスクマネジメント講座」を実施いたしました。

講師は昨年に引き続き、弁護士の中島隆一 氏にお願いいたしました。


熱心に受講されている様子

遠方からは、水戸市茨城町鹿島市からと、介護事業に従事されている方々やNPO法人、ご家族の会の方などや、昨年からのリピーターの方々にもご参加いただきました。

本講座は今年で4年目の取り組みとなりますが、このたびのテーマは、昨年実施した同事業のアンケートやヒアリングを実施した結果をふまえて絞込みを行い、企画いたしました。

取り組んだ課題は、ハイリスクの被介護者が、サービスが受けにくいという現状を、法的に回避する方法として「契約書」や「成年後見人制度」について学ぶ機会とし、リスクを事前に回避することで、安心して介護ができることを目的に実施いたしました。

契約書では「訪問介護・介護予防訪問介護契約書」や「通所介護・介護予防通所介護契約書」、「居宅介護支援契約書」における雛形と重要事項の説明資料を基にした形式や必要な事項、不備が起こりやすい箇所等の解説と、リスクマネジメントとして、利用者から信頼され、安心され、利用されるため不測の事態への対応や、利用者からの苦情などを受け付ける体制が求められることへの3つの具体的アドバイスを提示下さいました。また、リスクが実際に起きた時の対応に必要な書類などについて、一貫した活用がイメージできる分かりやすい講座の内容でした。

成年後見人については、介護との関わり合い、必要な理由、職務の概要、してはいけないことなどの説明から、想定されるリスクの回避策(銀行管理を行い財産を区別するなど)について学ばせていただきました。

前回同様、対話形式を取った参加型のスタイルで、とても良い雰囲気で参加できたと好評でした。
 
年に1度きりの取り組みなので、現場で課題や疑問点を抱えるより多くの方々に、この講座にご参加いただけるよう、次の機会につなげて行ければと考えております。

このたびのアンケートの結果は、次回、ご報告させていただきたいと思います。

要点を押さえ凝縮した内容を、1日で(お昼をはさんで)実施しましたので、長丁場集中いただくこととなりました。

講師の中島弁護士に感謝申し上げます共に、ご参加いただきました皆様方、本当に、大変お疲れ様でした!