茨城県工業技術センターニュース No.81 2011.10月号が届きましたので転載させていただきます。

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==== 工業技術センターから

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■先端材料部門の紹介
【概要】
 先端材料部門は,金属材料に関わる技術開発を支援しています。
 主に,マグネシウム合金に関する研究開発,金属材料試験,金属組織試験,構造解析・疲労解析,超精密加工(FIB),放電プラズマ焼結等に対応しています。
【重点研究】<< 特別電源所在県科学技術振興事業 >>
 ◎マグネシウムの腐食特性に関する試験研究
  マグネシウム合金は,最も軽い金属材料(比重は鉄の1/4,アルミの2/3)であり,この数年,自動車や携帯用端末の構造材として需要が伸びています。しかしながら,マグネシウムは腐食しやすいという面もあります。本事業では,マグネシウム合金及びその接合部腐食について,耐食性の向上に不可欠な腐食メカニズムの解明を行います。
【技術相談,依頼試験,設備使用】
◆強度試験:インストロン万能試験機(10トン・60トン)
 ◆硬度試験:ブリネル硬度計,ロックウェル硬度計
       ビッカース・微小ビッカース硬さ試験機(H24年2月から利用可)
 ◆その他の機器:研磨機,金属顕微鏡,金属工作機械等
 ◆シミュレーション(構造解析・疲労解析等)

■技術豆知識
【欧州におけるマグネシウム事情】
 欧州では排ガス規制が益々厳しくなっており,違反すると罰金が科せられるため,自動車の軽量化はメーカーの死活問題となっています。そこで,欧州の自動車メーカーはマグネシウム合金を積極的に自動車部品に用いています。
  例えば,BMWでは,X6という車種に,28kg以上のマグネシウム合金を使用しています。また,AUDIでは新型車総重量は旧型と比べ,約19%軽量化されており,特にエンジン周辺部分は,マグネシウム合金を用いることによって,約33%の減量化を実現しています。今後は,電子部品ケースにマグネシウム合金を利用して,さらなる軽量化を目指しています。   
  自動車部品に使われるマグネシウム合金は,ダイカスト部品がほとんどで,押出材や圧延材などの展伸材による加工部品は少ないというのが現状です。
  更なる軽量化を進めるには,ボンネットやドア等に用いる,幅1000mm以上の圧延材が必要であり,現在その開発が進められています。来年度には,最大幅2000mmの圧延材が販売される予定であり,これにより,マグネシウム製品の幅が広がる事が期待されています。
 【お問い合わせ先】
   電話:029−293―7492 FAX :029−293−8029
   電子メールアドレス:zairyo2●kougise.pref.ibaraki.jp

平成23年度 第4回EMC技術研究会開催のご案内
  EMC技術研究会では,いばらき成長産業振興協議会健康・医療機器研究会と共催で「医用電子機器をメインにしたEMC規格の適用について」講演会を下記のとおり開催いたします。
  研究会会員以外の受講も可能です。また,午前の部,午後の部のみの受講も可能です。
  ご興味のある方は,下記URLより申込書(PDFファイル)をダウンロードの上,お申し込みください。
 【日時】:平成23年10月25日(火) 10:30〜15:00
 【場所】:茨城工業技術センター研修交流センター(東茨城郡茨城町長岡3781-1)
 【内容】:<午前の部> 10:30〜12:00
       医用電子機器をメインにEMC規格の適用について
       講師:テュフズードオータマ(株) 佐野 新 氏
      <午後の部> 13:30〜15:00
       品質マネージメントISO13485をメインに薬事法との関連を解説
       講師:テュフズードジャパン株式会社
          MHS事業部長 大原 昌幸 氏
 【参加費】:無料
 【お問合せ】:茨城県工業技術センター 技術基盤部門
        TEL:029-293-8575(直通)担当:大高
 【URL】:http://www.kougise.pref.ibaraki.jp/download/4th_emc.pdf

■異分野融合・テクノコロキウム開催のご案内
  来る平成23年11月16日(水)10:30〜16:00 農林水産省農林水産技術会議事務局筑波事務所(つくば市観音台2−1−9 )におきまして,農研機構,つくば産業フォーラム・茨城県、農林水産技術会議事務局筑波事務所主催による,「異分野融合・テクノコロキウム」が開催されます。
 【内容】
  ・技術展示(出展企業17社によるパネル等による技術展示・討論会)
  ・講演会及び交流会
  ※詳細は,いばらきサロンのHP(http://www.pref.ibaraki.jp/salon/)に掲載の予定です。参加希望の方は参加申込書にて事前登録をお願いします。

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==== 工業技術研究会から

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プログラマブルロジックコントローラ(PLC)実習セミナー開催のご案内
  プログラマブルロジックコントローラ(以下PLC)は,生産現場での機械の制御に非常に多く使用されている,PLCとタッチパネルを使用し,下記の内容で実習セミナーを開催いたします。
  生産現場での機械制御にPLCを使用したい方,入力および表示装置として,タッチパネルを使用したい方におすすめです。是非ご参加ください。
 【日 時】:平成23年11月9日(水) 午後1時30分〜午後5時00分
 【場 所】:工業技術センター 研修交流センター
 【受講料】:茨城県工業技術研究会会員は無料,非会員は1人につき3,000円
 【定 員】:10名
  ※申込方法等,詳細については下記URLをご覧下さい。
   http://www.kougise.pref.ibaraki.jp/kiban/PLCseminar_H23.pdf

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==== 茨城大学から(4u(茨城大・宇都宮大・群馬大・埼玉大)関連)

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■第13回新技術説明会開催のご案内
  「ロボット産業に関連する技術」をキーワードに,各大学の研究者が,研究
 内容や特許の紹介を行います。
 【日 時】2011年11月4日(金) 13:00〜17:00      
 【場 所】桐生市市民文化会館 4階
 【参加費】無料(ただし、交流会の参加費は2,000円となります)
 【特別講演】テーマ :産業用ロボットの現状と今後
       講演者:(独)産業技術総合研究所 横井 一仁 様
 【詳細、参加申込】http://www.rd.ibaraki.ac.jp/top/111104-4u.pdf

■第4回知財実践セミナー開催のご案内
 【日時】2011年11月15日(火) 13:30〜16:30
 【場所】群馬大学太田キャンパス
 【内容】1.中小企業の知的財産経営の勘所
     2.H23年特許法等改正の紹介
 【参加費】無料
 【詳細、参加申込】http://www.rd.ibaraki.ac.jp/top/111115-4u.pdf