東京などへの避難生徒も対象に!被災中高生学習支援「希望のゼミ」、追加募集開始のご案内が届きましたので転載させていただきます。

みなさま、いつもフローレンスの活動を温かくお見守りくださり、本当にありがとうございます。

この度は、8月より開始している東日本大震災のため経済的に困窮する中高生を対象とした無償学習サポート「希望のゼミ」について、更に応募条件を広げ、追加募集を行うことが決定しました。これにより、福島の避難勧告区域に自宅がある為に、東京をはじめ県外で避難生活中の生徒も支援対象となり、より幅広い被災中高生をサポートしていきます。

9月までの一次応募では、現在も東北に居住する生徒に限定した募集となっていましたが、私たちフローレンスにおいて被災地支援の一環として、東京都内で避難家庭の子どもの無償一時保育を行ってきたところ、親御さんからの声から、慣れない土地で避難生活の中で、子ども達が学習の遅れや進学について不安を感じがちであることが分かりました。そして、避難生活中の困難な環境下で受験期を迎える中高生を支えるべく、この度の処置を決定しました。

また、被災地において、自宅の大規模な損壊によって経済的打撃を受けた家庭が多い現況に対応し、親の収入に関わらず、自宅の全壊または大規模半壊で応募可とする条件を加え、より多くの生徒を対象となるように変更いたしました。

「希望のゼミ」の学習支援の内容は、(株)ベネッセコーポレーションより
提供頂いた「進研ゼミ」の無償提供のほか、「応援先生」と呼ばれる学習支援員が被災地に常駐し、定期的に自習や質問のできる学習室を開室し、進路相談などの個別の継続的な支援を行います。

周囲に、東北より避難されている方、東北にご家族やお知り合いがいらっしゃる方、教育・福祉関係者の方々がいらっしゃいましたらぜひとも、本サポート情報をお伝えくださいよう、お願いいたします。

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●被災地の中高生向け 無償学習サポート「希望のゼミ」
  公式サイト http://kibounozemi.jp/
〈追加応募受付:10月31日(月)〆切〉

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フローレンスは、低所得のひとり親世帯向けには、全国から寄付を集め、
それを原資に格安の病児保育を提供してきました。

そうした事業を行っていく中で、ひとり親等低所得世帯においては、子ども達の成長に伴い、「家計から学校外教育費用を捻出できない」という問題を抱えてしまうことを実感しました。
親の低所得が子どもへの教育投資を制限し、そしてそれがこどもの低収入へと繋がっていく、貧困の連鎖の問題を眼前で見ました。そこで、フローレンスは低所得世帯の子どもへの学習支援を検討してきました。

その最中に東日本大震災が発生。
震災の影響で経済的打撃を受け、所得水準低下によって、塾への通学や進学を諦めざる得ない子ども達が増えることが予測され、これまで考えていた学習支援の実施を決定しました。

当プロジェクトは2013年3月末まで継続する計画で、フローレンスが現地で雇用した教育支援員(応援先生)が、被災地の教育委員会や学校、自治体と協力し中高生に対し広報を行い、入会申込を募ります。そして、移動学習室や受験セミナー、受験相談を行い、更に「進研ゼミ」の無償提供を行うことで、被災地の中学生、高校生の学習・進学を包括的にサポートし、約1年半で受験生を中心とした600人の中高生を支援します。

「希望のゼミ」という名称は、被災によって今厳しい環境下におかれた中高生のみなさんが将来の夢や進学をあきらめないよう、共に走っていきたいという思いを込めて名づけました。私達は「希望のゼミ」を通じて、子ども達の可能性の最大化を通じて、東北の力強い復興に貢献することを、ここに宣言します。

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「希望のゼミ」概要
■サポート内容:
ベネッセコーポレーション「進研ゼミ」無償提供、②移動学習室利用、
③進路指導セミナーや学習相談等個別ケア
以上すべてを無料で受講できる。
■対象学年:中学1〜3年、高校1〜3年
■定員:600名
■対象者:
①昨年度の世帯年収300万円以下の世帯
②震災の影響により、今年の世帯年収が300万以下であると予想される世帯
③保護者のどちらかまたは両方が死亡または行方不明の世帯
④自宅が「全壊」、もしくは「大規模半壊」に認定される被害を受けた 
⑤自宅が福島県放射能被害を受けた該当区域(「警戒区域」「計画的避難区域」等)にあり、現在、県内外に避難している
※①〜④のいずれかに該当し、今現在、他県に避難している場合も応募可能。
■サポート期間:11年9月〜13年3月末まで
■申し込み方法:申込用紙各種をフローレンス事務局まで郵送
(申し込み用紙はWEBからダウンロードほかコンビニでダウンロード印刷可)

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周囲に、被災された方、東北にご家族やお知り合いがいらっしゃる方、教育・福祉関係者の方々がいらっしゃいましたらぜひ本サポート情報をお伝えくださいよう、皆様には重ねてお願い申し上げます。

また、メディア関係者様の皆様には、ぜひ取り上げていただき、被災による減収や避難生活の中で子どもの教育費に悩む親御さん、現地の教育従事者の方々、そして子ども達に、この無償サポートの存在を知ってもらえるよう、どうぞご協力ください。

少しでも多くの現地の中高生たちをサポートするべく、現地職員ともども努めてまいりますので、皆様のご賛同、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。


【発行】 NPO法人フローレンス ( http://www.florence.or.jp/
     被災地支援事業部 希望のゼミ事務局 http://kibounozemi.jp/
【編集】 希望のゼミ事務局 藤田 順子  
【連絡先】kibou@florence.or.jp